時計

2017年4月30日 at 8:28 PM

並行輸入品は偽物扱い|交通事故でブランド時計を壊されたら

例えば以下のようなケースの場合、相手損保会社は修理代を負担してくれるのか?という問題です。

 

①100万円のブランド時計を並行輸入店(コメ兵など)で購入した

②ある日交通事故にあい、身に着けていた上記ブランド時計が破損して動かなくなった

③ビックカメラに持ち込み、正規店ルートでの修理を依頼したところ30万円かかると言われた。あまりにも高いので上限まで賠償されるとも限らないことから、知り合いから紹介された腕のいい町の時計屋さんに修理依頼したところ、部品の新造などが必要なので、8万円かかると見積もられた

④相手損保会社に、修理額を要求したら、そのブランド時計が本物であることをまず証明してください!とゴネられた

⑤ちなみにそのブランド時計のパチは、noob製で3万円で入手できる

事故

参考)菅藤法律事務所 ブランド物の腕時計が交通事故で破損。偽物か本物かでもめたら?

 

 



◆並行輸入品とは?

正規店で購入したものでなく、途中に第三者を挟んで輸入された商品のことを指します

 

正規の場合は、日本直営店や正規代理店ルートで購入することになりますが、並行の場合

 

海外メーカー → 海外小売店 → 第三者が輸入 → 時計ショップ → 消費者

 

 

となります。

 

このため、並行輸入品は、正規のアフターサポートが受けられないだけでなく、「その商品が本物か?」の証明もできません

しかし、為替レート次第では非常に安く購入できます。

 

 

◆損保会社に本物であることの証明を要求されたら?

先の例にて、修理代金分の損害を賠償しても、賠償される額は修理費ではなく時価額までが上限となります。

 

つまり修理見積額は8万円ですが、この8万円が賠償されるのは、壊されたブランド時計の価値が100万円であることを証明できるからなのです。

 

8万円 <= 100万円

 

仮にこれがパチ時計だった場合、時計の購入額3万円、パチの修理代金5万円だったとすると、賠償される額は3万円が上限となります。

 

 

 

そして次のポイントですが、時計の時価が100万円であること(本物であること)を証明するのは、加害者側でなく、被害者側の責任であるということです。

 

「証明責任の分配において、被害者に損害の発生の証明責任を負担させるのは、一般には、自己に有利な法律効果の発生を主張する当事者に、その法律効果の発生を基礎づける法文の要件事実について証明責任を負わせるべき」

 

 

 

ここで出てくる問題が、例では並行輸入店で購入しているので、本物であると証明する手段が、この段階では持ち合わせていないことです。

 

 

この場合、損保会社が指定する調査会社に、現物を貸し出して確認してもらう方法がありますが、その調査費用をどちらが負担するか?という問題もあります。

確実なのは、正規店に修理を依頼して、その見積書をもらうことです。

 

 

正規店・メーカーでは、部品すべてが100%本物でない限り修理を受け付けてくれません。このため余談ですが、一回でも町の時計屋さんで修理してしまうと、次に壊れた時に正規での修理を受け付けてくれない可能性があります。

 

その正規店・メーカーが修理を受け付けてくれるということは、そのブランド時計が本物であるという証になるので、正規店に修理を依頼し、その修理見積書をもらえば、その証明になります

しかし、例えば雲上のパテックフィリップなどでは、修理見積を依頼するだけで手数料2万5千円程度かかりますが、必ず修理見積書はくれます。しかし、メーカーによっては、正規店の顧客名簿に名前が登録されてないと、修理見積書を発行してくれないところがあるので、注意が必要です。

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